こんにちは♪YUME♡miyakoです。
このブログでは、初めてとなる「本のサマリー」です(*^^)v
物心つく前から本と親しんできました。活字中毒と言えるほど、何か読んでいないと落ち着きません。
このブログでは、教育に関する本を中心に時々サマリーを書いていこうと思います。
お付き合いください♪
本日ご紹介する本は、「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治著 新潮社刊 です。
「ケーキ切れない非行少年たち」
宮口幸治 著
立命館大学産業社会学部教授で、児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務する筆者が、困っている子どもたちを支援するための「コグトレ研究会」を主宰している。本書には、少年院での非行少年たちとの出会いを通じて知った「反省以前の子ども」の存在から、認知力を鍛えるトレーニングを開発する。この問題は、少年院だけの問題ではなく、普通の学校でも起こっているのだ。「境界知能」に焦点を当て、困っている子どもたちを支援するメソッドを公開している。
まず、本の題名「ケーキの切れない非行少年たち」とはどういう意味でしょうか?
少年院で出会った凶悪犯罪に手を染めていた非行少年たちが、”ケーキを切れない”ことだったのです。
少年院の先生が、「ここに丸いケーキがあります。3人で食べるとしたらどうやって切りますか?皆が平等になるように切ってください。」という問題を出しました。
ところが、この簡単な問題を彼らはどうしても解けなかったのです。
非行少年たちの犯罪歴や生育環境、そして「被害者の気持ちを考えろ」という問題以前の問題がそこにあったのです。
「境界知能」という、IQが70~85に属する人口は、全体の14%、35人学級で5人に相当する人々がいます。日本の人口に換算すると約1700万人です。
「境界知能」に属する人々は、IQ70未満の「知的障害」に属さないために、政府の支援を受けることができません。これは、単に財政問題を理由として「知的障害」から外されたのです。
「非行少年たちには、私たちとは見える世界が違うのではないか?」
という疑問が、「ケーキを切る問題」から湧いてきて、
「人の言葉が理解できず、そこから誤解が生まれて犯罪につながるのではないか?」
「この認知能力の欠如が”非行”の原因ではないか?」
彼らのこの部分に介入して、問題を解決していかないといけないのではないか?
これが、宮口幸治氏の「コグトレ」の原点です。
「コグトレ」については、また別の記事で詳しく述べさせていただきます。
この本を読んで、まさに目から鱗でした。
私の知らない世界がそこにありました。
マスコミの報道や自分の思い込みだけを信じるのではなく、
学ぶこと、知ることから、私の目の前が開けました。
この本から得た衝撃を、犯罪者や非行少年だけでなく、多く普通学級に在籍する子ども達を対象にして、指導に生かしていこうと決めたのです。
「支援されない子ども達=忘れられた人々」を支援するために、できることから始めました。
今日はこのへんで(#^.^#) ごきげんよう♬