こんにちは♪YUME♡miyakoです。
「母という病」岡田尊司著 ポプラ社
この本は、精神科医で作家の岡田尊司先生が長年京都の医療少年院で心の問題と向き合ってこられた結果、”うつ”や”パーソナリティ障害”に母親との関係が大きく影響していることに気づかれ、研究されたことを分かりやすくまとめた一冊です。
幼い頃に十分に母親に愛情を与えられず、スキンシップを得られず、大切に育てられた記憶がないと、「愛着障害」を引き起こします。
「愛着障害」は、母親と自分だけの問題ではなく、全ての対人関係、恋愛、子育て、うつ、依存症の要因となっています。
実例として、岡本太郎、ヘルマンヘッセ、ジョンレノン、宮崎駿、ジェーンフォンダのような著名人がこの「母という病」をどう乗り越えたかについても触れられています。
生まれてから1歳半くらいまでの間に、可愛がられ、よくお世話をされた子は、脳神経の伝達物質が増え、オキシトシンがよく分泌されることが分かっています。
オキシトシンとは、陣痛を引き起こし、授乳時に活発に分泌されるホルモンで、不安を鎮め多幸感をもたらします。対人関係や情緒の安定性、不安やストレスへの敏感性など幅広い特性に影響し、性格にも決定的な役割を果たしています。
・良い子を演じる
・自己否定を抱える
・人に甘えられない
・完璧主義
これらは「母という病」からくるものです。
では、どうしたら克服できるのでしょうか。
その答えについても、本書は述べています。
まず、自覚すること。
そして、これまでの不満を母親にぶつけること
とあります。
なるほど・・・・・
障害については、”自覚”することから解決に向かうことはよく知られています。
では、母親と対決すること。これは意外でした。
吐き出すこと、相手にぶつけること、そしてそれを母親が受け止めること。
本書を読んで、途中何度も苦しくなって本を閉じました。
問題の根は深く、簡単に解決するものではありません。
しかし、この病を乗り越え、自分の人生をリセットしてやり直すためには、やはり戦わないといけないのです。
本書の出版は2012年。約10年前のことです。
毎日のように報道される児童虐待のニュースに触れると、どれだけ多くの子ども達が「母という病」に蝕まれているのかと真っ暗な気持ちになります。
シングルマザーや共働き家庭の増加、母親の精神的ストレス、これらが子ども達への愛情深いスキンシップやお世話を困難にしているとしたら、この本を一人でも多くのお母さんに読んでもらいたいと思います。
お母さん、子ども達は無条件にお母さんの愛を求めています。
どうぞたっぷりの愛情で抱きしめてください。
優しい笑顔で子どもに微笑みかけてください。
その愛が、将来の地球を救います。
みんなが幸せな未来に向かいますように。
今日はこのへんで(#^.^#) ごきげんよう♬