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発達障害のお子さんへの『合理的配慮』~学校にどう伝えるべきか。

合理的配慮

こんにちは♪子育てアドバイザーのみやこです。

今日から、シリーズで「発達障害」のお子さんに関する記事を書いていきます。

私は「発達障害」という言葉は好きでないので使いません。

『特性が強い』『発達凸凹』という言葉を使っています。

しかし、まだまだ日本では発達障害に対する認識が浅く、狭く、多くの方々が誤解されていたり、お子さんが適した対応を取ってもらえないがために、学校が苦しい場になっています。

また、今日のテーマになっている『合理的配慮』が適切に学校現場でなされれば、もっと楽しく学校に通え、その子の将来の可能性は大きく広がります。

多くの方々に知ってもらえるきっかけになれば、という思いから、敢えて『発達障害』という言葉を使って書くことにしました。

LD(学習障害)のあるお子さんの学校選びや、学校側にどのように対応してもらえるか、という点は大変重要です。

まず、多くの人々が正しい知識を持って子どもたちを見守り、育てる社会になることです。

【学習障害(LD:Learning Disability)】

基本的に、全般的な知的発達に遅れはないが、

聞く、話す、読む、書く、

計算する、または推論する能力

のうち、特定のものの習得と使用に

著しい困難を示す状態

LDの中には【ディスレクシア(読字障害)】【ディスグラフィア(書字障害)】【ディスカリキュラ(算数障害)】があります。

詳細はまた順次記事に書いていきますが、今日は学校の【合理的配慮】に関して私の見解を述べたいと思います。

まず、【合理的配慮】とはなんでしょうか?

合理的配慮って何?

一人ひとりの特徴や場面に応じて発生する困難さを取り除くための、

個別の調整や変更のこと。

【読み書きが困難な子に】

※タブレットや拡大教科書、読み上げソフトの使用など。

【集中が困難な子に】

※テストの別室受験、席を担任や加配の先生の近くにするなど。

個別に違う特性を持っている子どもに、一律に同じことをさせ、それで成績の上下を決める学校制度は、その子の「自己肯定感」を著しく下げます。

そして、自信のない、やる気の出ない、「自分はダメだ」と思い込む子どもにしてしまいます。

それは、なによりも「成功体験の少なさ」からくるのです。

このように配慮されて、自信を持ち、得意なことで自分を発揮できるようになると、褒められる機会が増え、自己肯定感が上がります。

子どもの生きづらさは、環境が作っています!!

環境とのミスマッチを「障害」と言います。

読み書き障害があると、音読が出来ず、そのことを担任の先生から叱られてばかりいた男の子。

学校へ行くのを嫌がるようになりました。。。。

しかし、環境へのアプローチ=合理的配慮をしてもらった結果(タブレットや読み上げソフトの使用)で、出来ることが増え、褒められるようになりました。

書くことがどうしても苦手で出来ない女の子。

漢字の宿題の量を減らしてもらいました。(他の子にも、本人にも減らしたことが分からない方法で)

また、iPadで撮影したものを先生が親に送り、それを子どもが自宅で学習しました。(板書が苦手な女の子)

原稿用紙のマス目を大きくしてもらいました。

このような「合理的配慮」で自己肯定感を上げて、能力を発揮し始めたお子さんはたくさんいます。

まず、学校には、「特別支援教育コーディネーター」がどの学校にも配属されています。(先生が兼任している場合が殆どです)

合理的配慮をすべきであるという概念は浸透しているのです。

あとは、ご家庭から学校へのアプローチです。

合理的配慮の進め方

① ご本人、または保護者からの相談。

② ご本人側と学校・地域との話し合い。

③ お互いに合意した配慮の実施。

④ 配慮について見直し、改善。

 ここで重要なのは「頼み方」です!!

学校に文句を伝えるような頼み方ではなく、「知らない先生に理解してもらう」というスタンスで、「双方向」のアプローチをすることです

先生はそのような事例を持っておられないのです。

ですから、

①できること:読めるんです。暗算ならできるんです。など。

②困っていること、出来ないこと:板書が出来ないんです。音読が苦手ですなど。

③得意なこと、好きなこと:深海生物の図鑑を一日中見ています。車の種類は全部知っていますなど。

ご家庭と、学校側が、双方向のコミュニケーションでお子さんの特性を伸ばし、育てることが必要です。

そのための『合理的配慮』です。

お母さんからよくこんなご相談を受けます。

「先生が全く理解してくれません。配慮してくれません。」と。。。。

一旦立ち止まって、先生の立場にも立ってみましょう!

そして、理解してもらおうという一方通行ではなく、子どもの為に先生にご理解いただくという姿勢で臨んでください。

強みや好きなことを伸ばせる環境を!!

特性の強いお子さんも、全ての子が幸せになれる社会を願って発信していきます。

困った時はご相談くださいね(#^.^#)

今日はこのへんで(#^.^#) ごきげんよう♬

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池永 宮代子(みやこ)

20年にわたる学習塾の指導・経営の経験から、「生きる力を育む子育て」を応援します。 親と子の夢を育む・・・それがYUME∞IQのコンセプトです。 すべての親子に笑顔を♪

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