こんにちは♪ 子育てアドバイザーのみやこです。
素晴らしい本と出会いました(^^♪
『小さな木』~あるがままに子育て 著:野村直子 絵:小林マキ
この本を手に取った時、帯に書かれている言葉に完全に同意し、共感し、強く惹きつけられましたので、帯の言葉をそのままここに掲載させていただきます。
”親が望んでいること”と”こどもの人生”は、必ずしもイコールではありません。
タネをまいて芽が出ると、きちんと育てたくなる。
でも必要以上に手をかけすぎると、かえって弱くなってしまう。
それは、こどもも同じこと。
目の前に現れた”子育て”という山は、
もしかしたら途中に険しい道もあるかもしれません。
途中で休んでもいい。ゆっくり登ってもいい。
自分のペースで進んでいいのです。
そして、一緒に歩んでいる私たちがいます。
(Epilogue 「そして、森になる」より)
著者の野村直子さんと、絵を描かれた小林マキさんについて、ご紹介します。
野村直子(のむら・なおこ)
一般社団法人new education Little Tree代表理事。国内外で保育者として勤めた後、北海道で自然ガイドや”森のようちえん”の立ち上げ等を経験し、2010年に独立。小規模保育室の園長を務め、現在は保育内容のコンサルティングや研修講師、東京都等の保育園・幼稚園等にて自然保育アドバイザーを行っている。
小林マキ(こばやし・まき)
武蔵野美術大学日本画科卒業。フリーランスイラストレーターとして、雑誌、書籍、広告等、幅広いフィールドで活躍中。著書に絵本「はじまりはたき火」(まつむら・ゆりこ著 福音館書店)等がある。
この本では、子どもの成長を1本の木に例えて、成長に応じて変化する親の気持ちや子どもの気持ちを描いています。
根っこから始まり、光・水・土に、そこから葉っぱや枝を伸ばします。そして、風や雨の攻撃を受けながら成長し、花を咲かせ実を結びます。
この本には、私の教育観がぎゅっと詰め込まれていました。
私は以前、このブログで子育てを趣味の薔薇栽培に例えて記事を書きました。まさに同じです。植物を育てることと、子どもを育てること、そこには明確な共通点があります。
根っことは、人としての根です。大きな木に育てられるかどうかは根っこにあります。
そして、おひさまの光と、水、豊かな土の恵み、それらは、お母さん、そしてご家族です。
「北風と太陽」のお話も引用されていて、いつも私が考える理想の子育て、つまり、北風になって無理にコートを脱がせるのではなく、暖かいおひさまの光で旅人のコートを脱がせるんですよ、ということが書かれています。
葉っぱや枝では、「多様性」について触れられています。小さな葉っぱもあれば、枝葉を大きく広げる樹もあるし、アサガオのつるのようにグネグネ曲がっちゃう時もある。「あ~また同じ失敗しちゃって」とか、怒らないと決めたのに、また同じことを繰り返す、グルグル同じところを回っている。そんな時はしょっちゅうあってもいいのです(#^.^#)
雨や風では、涙の雨が降る時・・・・
お母さんに伝えたい言葉が書かれていますので、ここに抜粋しますね(^^♪
ネガティブな感情が出てきた時、
私たちはその感情の理由を探します。
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感情に理由をつけると、
自家発電のようにさらに感情を作り出してしまいます。
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感情に意味をつけずにスポットライトを当てるだけで、
スッと楽になる。
雨が降っている時、意味を探すより、
まずその雨を感じてみる。
それは意外と心地の良い、
優しい雨かもしれません。
花や実では、子どもが咲かせる花、たんぽぽの綿毛の着地点です♪
以下本文より抜粋。
自分が選んだ”場所”がいい。
自分で選んだ”それ”がいい。
「選択する」ということは、
人生の第一歩。
選択肢は無限にあり、その選択は自由です。
理由がなくてもいい。証拠がなくてもいい。
着地してみて得るものがあるから。
たんぽぽが強さを手に入れたように。
子育て本のようなマニュアルや、学問的な難しい表現は一切なく、全ての言葉に野村直子さんの現場で得た経験からくる真の心の言葉があふれています。
その言葉に、小林マキさんの優しい絵が寄り添って相乗効果をあげています。
難しくないよ、お母さん。
「こうしよう、こうしたい」ではなく、ありのままの子どもを受け入れてください。
今年の7月に出会ったこの「小さな木」
本も人と同じく、出会いです♪
子育てが苦しくて、自分を責めているお母さんがいるのであれば、おススメの本です。
すぅっと心が軽くなればいいな、と思います。
みんな同じ。先輩お母さん達も、みんな悩んで苦しんで”お母さん”になったのですよ。
今日はこのへんで(#^.^#) ごきげんよう♬