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【自律した子どもに育てる】ための夏休みの過ごし方 ~10の重要ポイント

夏休みの過ごし方

もうすぐ夏休み。

お母さんの中には「夏休みは地獄」「あ~嫌だ、夏休みなんかいらない」
と思っておられる方が
多いと思います。その理由はとして考えられるのは

① 学校がないと一日中、家でスマホやゲーム。そんな子どもを見ると
イライラして、つい
叱ってしまう日々が来るから
② 遊びに連れて行かないといけない、食事やおやつなど、とにかくお金
がかかりそう・・・

③ 夏休みが終わって、「学校へ行きたくない」と言い出すのではないか?
という恐れがある。

こんな理由が主なものです。学習塾で子どもたちを教えていた20年間、私が
接してきた保護者
の中には「夏休みこそ勉強を頑張ってほしい!」という方々
がたくさんいました。

私に言わせると”それこそがナンセンス”です。しかし、保護者様は塾に
『学力向上』を求められ
ます。

それは当然のことかもしれませんが、毎日子ども達を客観的に見て、保護者とは
違う立場で子ど
も達と接しているからこそ、分かること・感じることがありました。

それは【夏こそが体験と成長のチャンス!】ということです。
今日は、夏休みを思い出深く、そ
れでいて、大きな成長のステップとするための
10の重要ポイントをお伝えします。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【夏休みの長さ】

日本の小学校の夏休みの長さは、公立小学校の場合、都道府県によって異なります。
令和5年度(2023年度)
の公立小学校の夏休みの日数は、最も短い所で33日。
最も長い所で42日です。これは、北海道
の26日を例外とします。
(北海道は冬休みが長いので、夏休みは特に短くなっています)

大体40日を切るくらいと考えましょう。そうすると、この長いようで短い夏休みを
どう過ごすかで、
秋以降の子どもの成長に大きく影響を及ぼすということが見えて
きます。

子ども達が、自分で考えて行動できる人間になってほしい、そして、困難に立ち向かい、
解決できる
人間に育ってほしいと思うのであれば、【自律】した心を育てるための方法
を考えていきましょう。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆【10のポイント】◆◇◆◇◆◇◆

NO.1【ルーティンの設定】

朝起きてから夜寝るまでの時間割を大まかに決めて、子ども自身が時間を管理
できるようにしましょう。

この時に注意すべきポイントは、分刻みの細かいスケジュールを決めないことです。
おおざっぱに決めて、
そのうえで、しっかりと実行できるルーティンを決めましょう。

NO.2【目標の設定】

夏休みに「これは達成したい」という目標をお子さんと一緒に決めましょう。
・本を〇〇冊読む
・新しいスポーツにチャレンジする
・習い事の上達(級や段を目指す。優勝する。大会に出るなど)
・家庭の手伝いを増やす
などのように、具体的に決めることです。

NO.3【学習時間の設定】

学校の宿題以外の学習に取り組む時間を、必ず毎日設けてください。学習は習慣に
より身に付きます。

机に向かう日がない、という習慣は、子どもを学習から遠ざけます。
そして、毎日決まった時間に机
に向かうことは、秋からの学習習慣の礎となります。
夏休みが終わって「学校へ行きたくないな」という気持ちも起こりにくくなります。
そして、
学習内容・科目は親が決めず、子どもの好きな教科や内容を主体的に決めさせてください。

嫌いな学習は、進みませんし、途中で投げ出すことでしょう。
『好きこそものの上手なれ』です。

NO.4【家庭内の役割分担】

夏休みの時間がある時だからこそ、普段できない家事の役割を子どもに
任せてみましょう。

時間がかかっても、上手にできなくても、何かを壊しても、叱らないでください。
最初から上手くできなくて当然です。チャレンジすることこそが学びと成長です。
お母さんが”信じて待つ”ことを学んでください。
簡単な掃除・DIY・料理など、一部を任せてみましょう。
子どもは「お母さんが信じて任せてくれた」と実感することで、自己肯定感を上げる
ことができます。

NO.5【体験学習】

家の中だけではできない、机の上だけではできない体験をさせましょう。
家の近くでできることは
たくさんあります。

・美術館や博物館へ足を運ぶ
・動物園や植物園・水族館で生物を観察し、触れ合う
・野山へでかけ、フィールドワークを楽しむ。昆虫採集・植物採集
・川や海で生物を採集したり、観察する
・泳ぐ、走る、歩く、登る
などなど。

どれもが体験です。親御さんは、安全を十分確保したうえで、体験学習の時間を
作ってください。

NO.6【運動の時間をとる】

脳を活性化させるのに欠かせないのが”運動”です。
運動と学習効果には相乗効果があります。

体を動かすことで、頭はスッキリして、また活発に働きだすのです。
夏休みだけ取り組む運動でも、夏休みから始める運動でもいいですね。例えば・・・

・夏休みだけスポーツクラブに通う
・毎日決まった時間、ウォーキングをする
・早朝ランニングをする
・自転車で遠出する
・スイミング
・外でする運動は苦手だけれど、ストレッチ、ヨガ、ピラティスならOK
などなど。必ず毎日体を動かしましょう。

NO.7【読書の時間をとる】

新しい本を読む時間を取ってください。本がどうしても苦手なら、マンガ、
絵本から始めても
構いません。活字を読む習慣を付けましょう。この習慣は
一生を通じて宝物となります。

そのためには、親御さんも読書にチャレンジしてみてください。

子どもは、親の背中を見て育ちます。

読書を全くしないお父さんやお母さんの下で育った子ども達が、読書家になる例は
まれです。

家庭全体で読書に取り組んでみましょう。

NO.8【創造性を育てる活動】

絵を描いたり、工作を作ったり、手作り工芸品を作ってみたり。
切り絵、折り紙、レゴ、プラモデル・・・

小説・物語・絵本を作ってみる、なんてどうでしょうか?
音楽の分野でも「作詞・作曲・編曲」だってできちゃうかもです。

夢が広がりますね。
他にも、クリエイティブなものとしては『プログラミング』もありますよ。

ゼロから何かを生み出す創造的な活動を、1つでいいのでやってみましょう。

NO.9【友達との交流】

一人で遊ぶのも良し、家族でゆっくり過ごすのも良し。
どちらも夏休みならではの過ごし方
です。
でも、時々親しい友達と会う約束をして、出かけましょう。

いつもは学校が終わってからゆっくり遊ぶ時間もないけれど、夏休みこそはゆっくりと
1日中
友達と過ごすことができます。お泊りなんかもいいですね。
夏休みでも友達との時間を作ることで、友達の新しい面を発見することができ、
秋からの楽しみ
が増えます。そして、何よりも思い出ができます。

NO.10【家族旅行】

家族全員で旅行に出かけましょう。夏休みこそ絶好の機会です。
もし、何らかの事情で旅行が無理
なら、日帰りでもいいので、少し遠出して
みませんか?

その際、旅行のプランを立てる時に、子どもに中心になって計画してもらいましょう。
これこそ
企画実行力を身に付けるチャンスです。

家族会議で、子どもが中心となって『旅のしおり』を作ってみるなんて、
考えただけでワクワクしますね。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

以上が【自律した子どもを育てる】ための夏休みの過ごし方、10の重要ポイントです。

いかがですか?たくさんあって無理だと思われますか?

いえいえ、それほど難しいことなんて一つもありませんよ。
家族会議で1時間もあればできる目標
です。それぐらいの時間を割いても、この10個の目標
を設定することは重要な意味を持ちます。

10個の目標を達成することができたら・・・・

◆自己管理ができる

◆やり抜く力を持てる

◆計画性を持てる

◆問題解決ができる

◆社会性を身に付けられる

これらの成果が期待できます。

長いようであっという間に終わってしまう夏休みを、ダラダラ過ごさないで、
有意義で思い出深い夏休み
にしたいと思われたら、是非実行してみてください。

この記事の内容をYouTubeで話していますので、こちらもご覧いただけると
分かりやすいと思います。

その効果は秋以降のお楽しみということで(#^.^#)

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

どうぞ素敵な夏休みを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Picture of 池永 宮代子(みやこ)

池永 宮代子(みやこ)

20年にわたる学習塾の指導・経営の経験から、「生きる力を育む子育て」を応援します。 親と子の夢を育む・・・それがYUME∞IQのコンセプトです。 すべての親子に笑顔を♪

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