こんにちは♪YUME♡miyakoです。
日々、塾で生徒たちと接していて、最も強く感じるのは、子ども達が発する言葉です。
幼ければ幼いほど、ご家庭での会話の影響が強く、ご家族が発している言葉そのものを真似て話します。だから、お母さんの口癖がそのまま子どもにうつっています(^-^)
中学生を見ても同じで、教材に出てくる言葉を知らない、聞いたこともない、という場合、生徒本人に辞書で調べさせます。調べても、「初めて聞いた、知った」と言うので驚くことが日常茶飯事です。中学生くらいになると、自分で読んだ本や、漫画に出てくる言葉で語彙を増やすことも多いのですが、幼児期は、家庭環境の影響が大きく、語彙の多さは、その後のお子さんの学力を決定的にします。
語彙の重要性・・・・私が「国語力」が全ての学力の基盤、と述べていることに直結します。
家族の会話が多いことが理想的で、その際に、お子さんの年齢に合わせて変化させていくことが重要です。
今日は、10か月までの赤ちゃんに、どんな言葉のシャワーが有効かをご紹介します(^^♪
お茶の水女子大学の名誉教授で医学博士の榊原洋一先生の研究によりますと、
① 10か月くらいの赤ちゃんは、早い子で「パパ、ママ、わんわん」などの1語を発する子もいるが、話せなくても、言葉は、「理解が先」なので、1語を発する時、その奥には、50~60語の理解がある。
② テレビやビデオ、YouTubeなどで聞いて覚えるという言語学習もあるが、赤ちゃんを2グループに分けた実験結果から、生の人間の言葉がけのグループの方が、録音の言語よりも習得が優れていた。
①についてご説明します。
言語理解は、まず発話の前に理解があるため、分かっていても言葉に出ないのが普通です。そのため、「パパ、ママ」などの1語しか発しない赤ちゃんでも、「ばんざ~い」と言うと、両手を挙げてばんざいしますし、「ちょうだい」と言うと持っている物を渡してくれます。話さないだけで、理解は進んでいるのです。
つまり、1語の奥には50~60語が出番を待って潜んでいるのです。
その言葉を発するためにも、”言葉のシャワー”が不可欠です。
「わんわん」と赤ちゃんが話したら、お母さんは「そうだね~わんわんだね」「かわいいね~」「なんていう名前かな?」というように、簡単な短い文章で応じてあげることです。
②について補足しますと、ワシントン大学の神経科学者、パトリシア・クール氏が英語を話すご家庭の生後9か月の赤ちゃんに対して、保育園で行った実験が有名です。
生後9か月の赤ちゃんを2グループに分けて、片方のグループは、中国人の保育士さんが中国語で語りかけたり、絵本を読んだり、遊んだり、保育を行いました。もう片方のグループは、ビデオで中国人の保育士さんが話したり、絵本を読んだりするシーンを見せました。
その結果、保母さん本人が中国語で接したグループは中国語に関心を示したのに対し、ビデオを見せたグループは、中国語にあまり関心を示さなかったのです。
いかがですか?人間の愛情あるまなざしや言葉がけが、幼児期の子どもの言語発達や関心に、こんなに影響を及ぼしているというデータです。
その子の年齢に合わせた対応と言葉がけが、その子の一生の学力に影響を与えると言っても過言ではありません。
言葉のシャワーの重要性がおわかりいただけましたでしょうか?
今回は、生後10か月までの赤ちゃんについて、お話しましたが、幼児期の言葉がけについては、またお話していきます。
今日はこのへんで(#^.^#) ごきげんよう♬